SQA Insider

ソフトウェア品質保証、ソフトウェアテストについてのメモ書き。

ITS (Issue Tracking System) トラッカー運用ガイド #1

優先度決定のための要素の定義を明確にする

新規チケットに対してどのように対処するべきか判断できるよう、優先度決定のための要素の定義を明確にしておく。
これはチケットのトリアージをする際に拠りどころとなる情報なのでとても大切です。
また、基準を明確にしておくことで報告者が報告を遠慮することがなくなります。
(ルールとして、些細な現象についての定義をしておけば、些細な現象を堂々と報告できるようになります。)

要素の定義ですから、内容の正しさというものは組織ごとに設定するものとなります。
以下はあくまでサンプルです。

発生したときのインパクトの大きさ

  • データ消失
  • 脆弱性
  • メモリ破壊
  • システムの停止
  • 誤課金
  • リソースの浪費
  • 低パフォーマンス
  • 処理の誤り
  • デザイン間違い
  • 文言間違い
  • アクセシビリティの課題

再現率

  • m回試行してn回以上
  • m回試行してn回以上
  • m回試行してn回以上

利用時の発生頻度

  • かならず
  • そこそこ
  • まれに
  • ほとんどない

回避手段の有無

  • なし
  • あり(難しい)
  • あり(簡単)

機能ごとの重要性

  • 基本提供機能
  • エクスポート機能
  • ログ機能
  • インストール機能
  • アップデート機能
  • 設定変更機能